第七話『夢の旅人』後編



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「米田長官!」

 花組隊員等は驚きの声を発っした。円風から降り立ったのは、帝國華撃團総指令・米田柾成であったからだ。

「いったいどうしたのですか!長官が出られるなんて・・・」
「なに、昔なじみに会いに来ただけだ」

 米田はそう言って前に進み出た。身体の右半分を支えるように杖に体重をかけて進む。かつて日清戦争で負傷した右足の後遺症である。神凪は米田の言葉に、米田もまた自分と同じ思い、いや、それ以上の思いでここまできたのだろうと感じた。だが、米田の決心は神凪が思っているより強く、重かった。このとき米田は、死をも覚悟していたのである。

「久しぶりだな・・・輪墨真。最後に顔を会わせてから数えて2年半になるか・・・・・元気だったか?」

 普段のおちゃらけた表情を見せず、厳しい顔で輪墨に接している米田に、神凪をはじめとする皆が戸惑った。いつもの米田中将とは雰囲気が違いすぎるのだ。

「ええ、元気でやってましたよ。身体が丈夫なのは生まれつきですし。・・・・・お久しぶりです米田少将。っと、今は中将に昇進なされていたんでしたね。送ればせながら、中将の昇進おめでとうございます」
「中将か・・・・。こんな階級なんざ、いざというときには何の役にもたちゃぁしねーってのによぉ」
「なに、暗い事いってるんですか。あの大酒飲みでべらんめぇ口調の少将は何処に言ってしまったんですか?落ち込むような年でもないでしょうに。しっかりしてくださいよ」

 言って、輪墨は笑った。その笑顔に米田は戸惑った。

「わ、輪墨・・・おめぇ・・・」
「はい?」
「い、いや、なんでもねぇ。・・・・そうだな、おめぇと馬鹿騒ぎしてた頃から2年半にもなるんだな・・・」

 米田は懐かしむように空を見上げた。

「あ、あの、長官?どうなさたのですか?」
「ん?、いや、なんでもねぇ、ちょっと昔の事を思い出してな・・・・。ところでどうでぇ。神凪の兵学校時代の先輩である輪墨真・・・『江田島の鬼』の感想はよ」

 一転変わって、米田はいつもの口調で花組に尋ねてきた。懸念事はとりあえず横に置いておく事にしたのだ。

「・・・隊長から聞いてはいたが、まさかあれほどの能力の持ち主とは、正直、驚きました・・・」
「ええ、洞察力と術のキレは今まで見た事もありません。敵として対示する側でなく助かりました」
「ホンマや、うちらがてこずった敵に最初の一撃を加えたんが神凪はんの先輩やねんから、うちらもまだまだ経験が足らんわ」
「ああ、やっぱ、隊長が言うだけあってスゲェよ」
「おまけに正直な方ですもの、少尉の次に気にいりましたわ」

 『少尉の次に』という言葉に強いアクセントをつけるれいかに、輪墨は苦笑した。当の神凪本人は、再び一触即発になるのではないかと、冷や汗をかいている。

「このおじちゃん、本当にスゴイんだよ〜〜」
「・・・・・・うん、おじちゃん強かった」

 シーリスとフローナの言葉に、輪墨の眉がピクピクと痙攣し引きつった顔になる。

「シ、シーリス!、フローナ!、なんて事を言うんだ。おじちゃんはないだろう、おじちゃんは。確かに先輩はフケた顔をしてるかもしれないけど・・・・」

 バキッ!
 次の瞬間、背を屈めシーリス達に注意していた神凪の後頭部に、強烈なゲタキックが入った。
 
「・・・一言多いんだよ近衛」
「す・・・すみません」
「きゃはははは、お兄ちゃん怒られてるぅ」

 シーリスが笑いだすと、皆も笑いだした。

「シーリス、フローナ。笑う前に、輪墨さんに一言あやまりなさい」
「どうして?吉野ぉ」
「輪墨さんは神凪さんの先輩にあたる人で、まだおじさんって呼ばれる年ではないのよ「輪墨おにいさん」そう呼びなさいね」

 吉野は、優しい笑顔を浮かべたまま、シーリスとフローナを諭した。

「うん、分かった。ゴメンね。輪墨おにいちゃん」
「ごめんなさい」

「ははは、まぁ、分かってくれたのならいいよ。これから仲良くしような」
「うん!」

 子供に接する輪墨を見た米田は、満足するような心と同時に、痛みも感じていた。決して消える事のない心の痛み。

「ところで吉野。おめぇは輪墨を見てどう思ったんでぇ?」

「はい、まさか輪墨さんが、あんなに強い人だったなんて知りませんでした。以前、初めてお会いした時とはまるで印象が違うんですもの、びっくりしちゃって」

 吉野の言葉に、一同の視線は吉野に向けられた。

「あ、あの、どうかしましたか?」
「吉野・・・おめぇ、輪墨と何処かで会った事があるのか?」
「え!・・・・あ、あの・・・その」
「そういや、吉野は隊長の先輩と一緒だったんだよなぁ」
「怪しいですわね・・・・」
「ほぅ、それは初耳だな。いってぇ、何処で知り合ったんでぇ?」

 吉野へ皆の好機の目が向けられる。ただ、神凪だけが、戸惑ったような目であった。

「あ、あの・・・・それは・・・」
「いやぁ、吉野ちゃんとは、彼女が上京したときに、異な縁で知り合ってね。今日、たまたま土手で再開したんですよ米田中将。買い物に行く途中と言うんで、散歩がてらにそこまで付き合う事にしたんですが、途中で魔獣の群れに出くわして、今、ここにこうしているんです。でも、まさか、魔獣が現われて、お互いの秘密がバレる事になるとは思ってもみなかったですがね。ははははっ・・・」
「へぇ、で、その異な縁って何なやのん?」

 春蘭の疑問に、吉野は身体を強ばらせる。あの恥ずかしい出来事を知られたら、笑い者にされてしまう。神凪だけには知られたくない。吉野はチラリと輪墨を見た。その目は必死に助けを求めているようである。が、輪墨はその目に気が付いていないのか、笑いながら話を続けた。

「吉野ちゃんと初めて会ったのは上野駅のホームだった。俺はその時、人を待っていたんだが・・・突然、吉野ちゃんに声をかけられてね・・・」

 輪墨の話に吉野は驚いた。事実とは違う・・・・・。

「吉野から声をかけた?何で声をかけたんだ?吉野」
「あ、あの・・・・」
「ハンカチを拾ってくれたんだよ。うっかりハンカチを落としたのに気が付かなくて、親切にも拾って声をかけてくれたってわけだ。それが縁だ。でも、その場で名前を聞いた時には驚いたなぁ。真宮寺さくらさんの娘さんだったんだから。まぁ、その場では帝國華撃團の事を俺から話す必要もないし、変に警戒されても困るから伏せておいたけどな」
「ほぉ、そんな事があったのか。吉野もなかなか運が良いじゃねぇか」
「え?あ、・・・はい」

 この時、吉野の中に輪墨に対して尊敬の念が生まれていた。初対面の時といい、今のように自分の事を気づかってくれる。

「ところで、輪墨。おめぇ、この二年の間、いったい何処で何してたんだ?」

 雰囲気が和んだ時、米田は内心厳しい心のまま笑顔で尋ねた。神凪も輪墨にこの消息不明だった2年半の空白部分を聞き出そうと迫った。

「・・・・近衛、どうしても聞きたいか?」
「はい、どんなことがあっても、キッチリと話していただきます!」
「中将も?」
「・・・・ん?・・まぁ・・な」

 神凪は毅然と言ったが、米田の方は少し後ろめたい事があるのだろうか、その態度ははっきりとしない。

「よし、分かった・・・・話そう。・・・・あれは2年前の事だった。その夜、俺は軍の宿舎でおまえの過去を思い出していた。そう、おまえがまだ14の時の頃の思い出だ・・・」
「は?」

 真面目な顔で輪墨が語りだした。が、イキナリ話がおかしな方面に入っていった。

「その日は盆祭で、日が沈むと俺は近衛達、近所の少年を率いてある神社にキモ試しへとむかった」

 どんどん怪しげな方向へと話が進んでいく。神凪の脳裏にいや〜〜〜〜な記憶が蘇り始めていた。

「・・・神社の鳥居の前で俺達は止まった。そこから約200mほど歩いて山を上ると境内がある。しかし、その道は曲がりくねっており、月の光りさえ届かない暗闇となっていた。一人、また一人、境内に置かれている証拠の品を取りにいき、戻ってきた。そして、近衛の番が来た!しかし、事件はその直後に起こったのだ!」

 輪墨が大声を上げた瞬間、全ての記憶を思い出した神凪は大声をあげて輪墨の傍にいき、そのまま輪墨の口を塞いでしまったのだ

「わぁぁぁぁぁあ!せ、先輩!何を言いだすんですか何を!」
「モゴモゴ・・・・・ぷっはぁ、それはそっちのセリフだ。良い所で何をする」

 神凪の手をふりほどいて輪墨は抗議の声を上げた。

「何言ってるんです!俺はこの2年間の事を知りたいんです。そんな話を聞きたいのではありません!」
「物事には順序というものがある。この話が終るまでまて・・・えーと、どこまで話したかな?」
「せ、せんぱい!ほ、本気で話すつもりなんですか?」
「俺はいつも本気だ。俺の過去を話せというんだ。おまえの話もみんなに聞かせないとな。不公平だ」

 神凪は絶句していた。輪墨は最初から話す気などなかったという事を知ったからである。話せる事なら、どんな事でも話してくれた輪墨が、かたくなまでにこの2年半の事を隠そうとしているのだ。それも、かなり卑怯な手段で・・・・。

「ま、まってください!その話が終ったら、次は何の話しをするつもりなんです!」
「沢山あるぞ〜、おまえが寝小便小僧だったという話から、迷子でビービー泣いた時があるとか・・・」
「わーっ!、わーっ!、わーっ!」

 大声を出して輪墨の声を遮ろうとしたが、吉野達にはスデに聞こえており、顔を赤らめていたりする者もいた。

「とにかく話を再開するぞ、ここからが一番面白いところなんだからな。おまえの話が一通り終ったら、後でじっくり俺の2年間の事を話してやる。それじゃ、先程の続きを・・・・」
「わぁぁぁぁぁぁ、わ、わかりました!もういいです。この2年間何をしていたかなんて聞きませんから、お願いです俺の過去を暴露するのだけはやめてください!このとーーーりですっ!」

 土下座して謝る神凪を見て、一同呆気にとられていた。神凪の態度が格好悪いというよりも、神凪がそこまでして隠したい秘密が輪墨に握られている。そして、最大級の効果をもって、脅しにかかる輪墨に怖い物を感じた。しかも、切り札を脅しでなく本当に使用する度胸も備わっているのだ。彼女達は本能的に『この男に秘密を握られたらアブナイ、逆らうと怖い』と理解したのである。

「そうか、近衛がそこまでいうのなら仕方ない。おまえの話の後に是非この二年間の出来事を話したかったんだが・・・。そうだ、米田中将はどうですか?俺の話聞きたくないですか?」

 輪墨は笑いながら米田へと顔を向けた。その目は『覚悟しておいてね』という意思がランランと輝いている。米田は頬に一滴の汗が流れ落ちるのを感じ取った。『ヤベェ』。米田は思った。

「い、いや、その話はまたの機会にしようや。神凪も聞かないでいたいようだしな・・・・」

 米田は神凪のような醜態だけはさらしたくはなかったのだ。


    




 神凪が輪墨と劇的(?)な再開を果たしてから、1週間が経過した。あの後、必要以上に現場に止まっているワケにはいかないと言う理由で、直ちに撤収する作業に入った。タテマエ上ではそうなっているが、米田にとっては輪墨の口の方が怖かったというのが本音であろう。吉野は輪墨に「大帝國劇場まで一緒に来ませんか?」と尋ねたが、輪墨は首をふって辞退した。輪墨にもなんらかの考えがあっての事なのだろうが・・・・。もっとも、吉野の意見に、神凪と米田の顔が青ざめたのは、言うまでもないだろう。再会を誓い、その場は輪墨と分かれたのであった。
 それから、今日で1週間。輪墨からは何の音さたもなかった。
 休暇も終り、舞台の公演後半期が始まった。

「輪墨さん・・・・どうしてるのかなぁ」

 吉野は幕の降りている休憩の合間に窓の外を眺めていた。吉野はため息をついた。
 神凪は、今だにショックが抜けずに覇気の感じられない日々を過ごしていた。それも仕方がないと言えば仕方ないのかもしれない。帝劇三人娘の一人、『清水水奈』(しみずみな)は先代の意思を受け継いだ。のかどうかは知らないが、大の噂好きの娘であり、その彼女に神凪の秘密(一部)が漏れてしまったのだ。瞬く間に帝劇関係者全員に知れ渡ってしまい、今だに「よぉ、この寝小便小僧」と肩を叩かれる有様。当分、このショックからは抜け出せそうもないだろう。
 そういう神凪であるから、吉野も面白くないらしい。
 ボーッと遠くを眺めていると、誰かが傍によって来た。気配は二つ。
 一人は、事務員の睦月であった。もう一人は見知らぬ男。かなり大柄な男であり、一瞬力士かと錯覚してしまうほどだった。力士と違うのは相手の男がスーツを着ていたからである

「吉野さん。あなたにお客さんよ」
「わたしにですか?」
「初めまして真宮寺吉野さん。わたしは桜花新聞の編集長をしております、竹原牛彦を申す者です」

 竹原牛彦こと牛丼の大将は、帽子を取り深々と頭を下げた。

「ええ!、あなたが桜花新聞の編集長さんですか!輪墨さんのおっしゃってた・・・・あ、失礼しました。初めまして真宮寺吉野です」

 吉野は驚きながらも、慌てて頭を下げた。睦月は二人の挨拶を見て軽く会釈をすると、急いで事務の方へと戻っていった。伝票整理とチケット整理が忙しいのだろう。

「いやぁ、輪墨先生の言う通りでしたね。先生の口から「吉野さんが、一度桜花新聞の編集長に会ってみたいと言っていた」と聞いた時は半信半疑でしたが、まさか本当にわたしの事を知っているなんて。光栄です」
「い、いえ、こちらこそ、新聞の方ではわたしの下手な演技を褒めて頂いてありがとうございます」
「下手だなんて、そんな事はないですよ。良い物は良い。そうはっきり言うのがわたしの性分でして・・・。おっと、今日はそのような事を話しにきたのではないんですよ」
「?」

 牛丼の大将は左脇に抱えていた鞄の中をゴソゴソと探り、一つの封筒を取り出した。

「これこれ。実は今日、輪墨先生から預かって来た物があるんです。これを吉野さんに渡してほしいと、言付かってきまして」
「ええ!、そうなんですか?わざわざありがとうございます。・・・・あの、輪墨さんお忙しいのでしょうか?」

 封筒を受け取った吉野は、控え目に牛丼の大将へと尋ねてみた。

「輪墨先生ですか?いやぁ、忙しいですよぉ。何せ先生の写した鳥の写真が好評で、是非、他にも色々な動物を写して欲しいという要望の電話が殺到しまして・・・・。ここ数日間は新しい写真を取るために、帝都中をばたばたと駆け回ってますよ。顔を会わせる度に「帝劇を見に行く時間がない」とボヤいてますからねぇ。あと2週間ほどは自由な時間は無いかもしれませんよ」
「そうですか。では、お会いしたら御仕事がんばってくださいと、御伝え願えますか?」
「ええ、御安いご用です。・・そ、それでですね、も、もしよろしければ、サ、サイン頂けますか?」
「サインですか?ええ、いいですよ」
「や、やったぁ、では今日買ったこのブロマイドにお願いできますか?」

 牛丼の大将は大事そうにしまっていた、吉野のブロマイドとサインペンを渡した。

「はい、お名前は牛彦さんでよろしいですか?」
「あ、あの・・・できれば牛丼の大将と書いて頂けますか?輪墨先生や親しい友人にはそう呼ばれているもので・・・・あ、いや、、決して吉野さんが友人というわけではなくて・・・」

 狼狽する牛丼の大将を見て、吉野はクスクスと笑った。

「輪墨さんが頼み事を任せるくらいに信頼している方でしたら、わたしにとっても友人と同じです。では『牛丼の大将』・・で、よろしいんですね?」
「は、はい」

 吉野は達筆な字で自分の名と、牛丼の大将という名をブロマイドに書き入れた。

「これで、よろしいでしょうか?」
「ありがとうございます!いやぁ、感激だなぁ。先生にお礼を言っておかないと」
「大将さんって本当に面白い方ですね」

 興奮する牛丼の大将を見て、また吉野は笑みを浮かべた。のちに牛丼の大将は語っている「あの瞬間の笑顔が自分だけに向けらてると思っただけで、天にも上る気持ちだったよ。それからしばらくは、仕事がどんなに厳しいスケジュールでも、辛いと思わずに仕事に専念できたね」と。

「吉野は〜〜ん。そろそろ幕が上がるで〜〜」

 廊下の向こうに春蘭の姿が現われ、大きな声で吉野を呼んでいる。

「は〜い!今行きま〜す」
「あ、もうそんな時間なんですね」
「残念ですね。もう少しお話ししていたかったんですけど・・・・。また今度輪墨さんと一緒に遊びに来てください。話はまたその時にでも」
「は、はい、是非、寄らせていただきます。絶対に来ます!」

 牛丼の大将の力強い返事に軽く微笑んだ吉野は、左手を差し出した。牛丼の大将は恐る恐る左手を差し出すと、吉野はその手を優しく握った。

「それでは、失礼します」

 吉野はきびすをかえすと、パタパタと走りさっていった。
 牛丼の大将はしばらくの間左手を見つめていたが、会場内にブザーがなった瞬間急いでチケットに書かれた自分の席へと向かった。この後、数日間、牛丼の大将が手を洗ったところを目撃した人物はいない・・・。

「なぁ、吉野はん。さっきの人誰なん?えらいゴッツい人やったけど」
「輪墨さんの知り合いで、桜花新聞の編集長でもある竹原牛彦さんよ」
「へぇ、アレが桜花新聞の編集長さんかいな。うちの芸を分かってくれてはるエエ人や。よっしゃぁ、今日はいつも以上にハリキッていったるでぇ!」
「まぁ、春蘭ったら・・・」

 意気揚々と歩いていく春蘭の後をついていきながら、ふと手懐にしまった封筒を思いだし取り出してみる。
 ゆっくり丁寧に、封筒を開けると一枚の写真が出てきた。
 ふと、歩を止めた吉野は、写真に目を奪われた。
 セピア色にあせた一枚の写真を一目見た吉野は、満面の笑みを浮かべ、その気持ちを口にだした。

「可愛いぃぃぃ〜〜。」

 写真の裏にはこう書かれていた。神凪近衛14才の夏。



次回予告

次回予告(『なおろうでぃんぐ』で止まってしまう方用)